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ジャズギタートーンに対しての尻すぼみな考察

ジャズギターは色々と弱者だ。

単音でのメロディは、サックスのエモーショナルなダイナミクスのつけ方やサステイン、トランペットの鋭いアタックには勝てない。

かと言ってコードを弾こうとするとピアニストに睨まれる。 つーか物理的に不可能なコードばかり。

・・・なんていう、もう何億回もされたであろう議論はまあ置いといて。


ジャズギターのトーンにも色々あります。

Charlie Christianみたいな太くてパキパキとアタックのある音。

Wes Montgomery(あの人は音がレコーディングによってかなり違うけど)みたいに少し歪むギリギリの所でダイナミクスを付ける音。

Jim Hallのようなモコモコの音。


大多数の人がジャズギターと言えば、モコモコの音を思い浮かべるんじゃなかろうか?

俺が初めてジャズバンドに入ったときも、先生はなにより先に「ギターのトーンを絞れ!」ってことをずっと俺に言ってきた。

・・・個人的に、Charlie Christian的なパキパキはあまり好きじゃない。Kenny Burrellの悪い時のトーンみたいな。

何故かというと、あのトーンはギターの悪いところが顕著にでてると感じるから。

力を入れてピッキングしたときのギター特有のアタック音ってありますよね。

歪ませちゃうと、それが直接歪の量になっていい効果を生むんですけど、クリーントーンだとそれが耳に痛いんです。ギター臭さが出るというか。

かと言って、モコモコにし過ぎちゃうと、ダイナミクスが殺されてしまう。

フレージングだけで勝負できるだけ上手ければいいんですけど、ブルーズ畑出身としてはやっぱりダイナミクスつけて気持よく弾きたいw

そんなわけで、個人的なギターの音色のスウィートスポットっていうのは、ダイナミクスを失わず、でもピッキング側で強く弾いても耳に痛くない程度の甘差を含んだ音、なんです。


コード弾きになると、これ、もっと重要になってきます。

ギターのジャズコードって、2,3,4弦とか1,2,3弦を使ったルートレス3ノートヴォイシングが多いと思います。

そこから更に一歩踏み込むと、ルートを弾いていた音域近くにテンションを混ぜ込む3,4,5弦での3ノート、4,5,6弦の3ノートヴォイシングなど(こっちは音の明瞭さを出すのが難しい)。

ギターとピアノの差って、コードを弾ける物理的な差意外にも、ほとんどのコードの響きがピアノのほうが断然キレイだっていうのもあります。

ジャズギターのモコモコの音、あれはコード弾きの大敵です。

コードを弾くと、大体2,3,4弦の音がモコモコトーンの一番「響いている」音域で(凄い大まかだけどw)、コードの音のバランスが悪くなるんです。

一部の音が強調されすぎてて、コード全体としての響きが崩れてしまうんです。

ドミナント(#11, 9) とか、(#9#5)とか、(6/9 #11)とか、コード全体としてのバランスが悪かったらコードとしてのキャラクターが崩れてしまうコードだとほんと重要です。

Ed Bickertも、モコモコなんだけど、ソリッドギターを使ってたからか、ソリッドステートアンプ(たしかRoland Cube 60)を使ってたからか、中音域はすっきりしてるんですよね。

あのコードワークの上手さと、あのコードを美しく響かせるギタートーンがあってこそなんです。

Jim Hallも、モコモコトーンの代表格として書いたけれども、コードの響きはスッキリさせてますよね。

やっぱり、彼もシングルトーンとコード弾きのちょうどいい塩梅の響きを探してたんでしょう。コードワークの名手ですし。

Adam RogersとKurt Rosenwinkelを比較してて思いました。

Adam Rogersは、正統派ジャズで、フレーズのボキャブラリーもビバップ的で好きなんですが、あのモコモコの音色だけが気に入らなくてあまりのめりこめませんでした。

アルバムでMoontraneをやってるとか、選曲チョイスも好きなんだけどねw

Kurtは、バンド全体でのギターの役割を心得てる感じ。

リバーブやディレイのかけ方も、バンドのアンサンブル全体としてのサウンドをフルでリッチにするようなかけ方だし、音色も甘いトーンなんだけどコードのバランスが崩れない凄くいい音色。

あの人はよく低音弦でのコードも使うけど、キレイに聞き取れるんですよね。

一本槍なジャズギタリストって言うよりは、ともすればサウンドエンジニアの視点が混ざりこんでると思うんです、Kurt Rosenwinkel。


・・・長々と何が言いたかったかというと、ギター用のパラメトリックEQが欲しいぞこのやろおおおおお!!!!!


・・・Empress、凄く、いい。2万5千か・・・・・・ポチるか?・・・MXRの10バンドで我慢するか・・・?

http://www.empresseffects.com/?page=paraeq


Jim hall & Ron Carter - Prelude to a Kissを聴きながら。 Alone Togetherより。このアルバム大好き。純粋に最高。このアルバムでのジム・ホールのトーンはほんと夢みたい。純粋な「音」っていう感じ。

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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

2011.05.12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽

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プロフィール

神尾けい(元かおすけいおす)

Author:神尾けい(元かおすけいおす)
平成生まれ、シアトル在住のギタリスト/作曲家/エンジニアもどき。専門はジャズながら、ロック、ブルーズ、フュージョン、なんでも弾き、書きます。

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Fender Telecaster Thinline Classic '69
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